長崎県佐世保市生まれ。 地元でサラリーマン生活を数年経験後、半分家出同然で上阪生活に入る。
その時代、日本経済は安定成長期でしたから、左程生活の糧を得る事に困難することもなく、無難な新天地での滑り出しだったと思います。
生活が安定すれば精神的にもゆとりが生まれます。 幼少期から絵に親しんでいましたから、時間が許す限りある画材店に足繁く通い、店内に展示してあった80号ほどの海外画家の風景画を観るのが常でした。 数十年経った今でもその絵の事は鮮明に思い起こせます。 今にして振り返れば、その絵画との出会いが僕の礎となったのかも知れません。 絵の鑑賞をお好きな方は、ふとした事で何枚かの絵を思い浮かべる事があると思います。 それと同じで、僕の場合は絵のタッチとか、色彩感覚とか、鑑賞しながら頭の中で自分も一緒に描いていましたから、そこに僅かながら相違点があるのでしょう。
その後、上京。 大都会東京での生活はまずまず、順風満帆に近かったと言えます。 大阪時代、2年で5回の引っ越し。 上京後も三鷹から始まり、狛江市、川崎市、葉山での海べり生活の後、再び東京に舞い戻り杉並で落ち着きましたが、その後、千葉の勝浦に引っ越しました。 引っ越しが多いと、逆に波瀾万丈の印象がありますが、それは望んでの事象ですから、本人には変化に富んだ納得のいく時の流れでした。
その間、時間が許す限り絵筆を持ち続け、サラリーマンとの2足の草鞋を経ながら、絵のスタイルも徐々に確立されていったと思います。 やがてバブルの終焉と共に、僕の生活も画業一本へと移行していきます。 職業画家としてのどん底景気からのスタートでしたから、ある意味居直って来れたのかも知れません。
僕の絵の原点は油彩画にあります。 絵に関しましてはまるっきりの独学です。
『絵は習うものではなく見出すモノ』『描きたいものを描く』などと、本当に単純思考から、ひたすらに紡ぎだすものが僕の場合は『絵画』だったというだけです。
絵の好みは十人十色、どんな絵にもギャラリーは存在しますが、人に迎合して好みを合わせる必要はないと思っています。
大阪時代に画材店で目にしたあの日から数十年間、ただひたすらに絵画と向き合い続けた人生でした。
7年程前には大腸がんの手術を受けましたが、大手術に拘わらず今は何の変化もなく、健常者として生かされています。
まだ、もう一仕事やり遂げなさい、という天からの最後のプレゼントかも知れません・・・。 時間があると余計な思考が水を差してきますから、今はひたすらに描く事が僕の生きている証です。
少しでも、たとえ一枚でも、感動、共感を覚えて頂ける絵を制作する事を生業として進んで参ります。
画家 略歴
1980 登龍会展 奨励賞
1982 ミニチュアー大賞展 奨励賞
1985 現代洋画精鋭選抜展 銀賞
1986 同 記念大展 銅賞 / 有楽町 ギャラリー波瑠 第一回個展
1988 カスタムメード・アートコンクール 金賞 / 銀座正光画廊 個展
1989 ギャラリー波瑠 第二回個展 / 安田火災プラザギャラリー 個展 (以降 2000年まで休筆)
2001 茂原市立美術館ギャラリー 個展
2002 信州高遠四季展 秀作賞
2003 津 松菱デパート 個展 (千葉~四日市市に移転)
2004 松阪 三交百貨店 個展
2006 FUKUIサムホール美術展 佳作賞
2007 鈴鹿画廊 個展
2008 小山田美術館 個展
2009 日西墨三国交通発祥記念展 入賞 / 大王大賞展 秀作賞
2011 FUKUIサムホール美術展 オリジン賞 / 世界絵画大賞展 サムトレーディング賞
2012 大王大賞展 銀賞
2015 名古屋栄 中日ビル 第一回『鉛筆のちから』展
2016 名古屋市民ギャラリー栄 第二回『鉛筆のちから』展
各種公募展入選歴及び各種イベント歴に関しましては、簡略化により省略しております。
現在無所属 白井 眞澄
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